アニメ署名のコマ画像作成には Windows標準の【ペイント】が便利です。
【ペイント】のように背景透過での合成貼り付けができないJTrimでは
文字の上に筆記用具を重ねていく時に工夫が必要で頭を使います。
今回は、筆記用具の絵フォントを使って【文字入れ】で作ってみましょう。
(時間がない時は手間が省けるペイントでの作成がオススメです)
<筆記体フォントについて>
アニメ署名は、使う筆記用具に合わせた手書き風のフォントが似合います。 | |
<JTrimヘルプより> |
<文字入れのアンチエイリアスについて>
アンチエイリアスは曲線のギザギザを滑らかに見せる機能ですが、
ドットの間に中間色のドットを配置するために文字が滲んだように見えることがあります。 今回のサンプルでは筆記用具が万年筆なので細い線のほうがいいためと、塗りつぶしがしやすいように チェックを外して文字入れしました。 |
万年筆が上下に動いているように見せるために、 前とはちがう高さに次の万年筆がくるようにしましょう。 |
<筆記体の筆順について>
筆記体では t の横線や i の点は最後に書くので、miyakoでは i の点の部分が書き終わりになります。 コマが多いと滑らかな動きになりますが、作成にもそれだけ時間がかかります。 |
1) |
では、さっそく作ってみましょう。
【文字入れ】でアニメ署名に使う文字列を入力します。 ・アンチエイリアス⇒OFF |
2) |
文字を画面左下までドラッグしてから「OK」します。 上と右には筆記用具が入るのでスペースが必要ですが、左と下はギリギリでもかまいません。 |
3) |
再び文字入れで、以下のように設定します。 ・フォント⇒Wingdings 2 ・サイズ⇒45 ・色⇒黒直接入力で、Shiftキーを押しながら数字の2のキーを押すと万年筆が入力されます。 |
4) |
署名文字の右側にドラッグして「OK」します |
5) |
【塗りつぶし】で万年筆に色を付けます。 |
6) ↓ |
不要な余白をなくすために必要な部分を範囲選択し、切り抜きます。 1コマ目(アニメの最終コマ)が完成しました!
<参考> |
7) |
Giamを立ち上げて、ツールバーの【コマの挿入貼り付け】をクリックします。 最終コマが入りました! 背景を透過する場合は、貼り付けたあとに【透過色の使用】にチェックを入れます。
<参考> |
8)
【複写/移動】を使って消す方法については |
JTrimに戻って次のコマを作成します。
最初に鉛筆を消します。
1)【文字入れ】で白の●、■、を消しゴムに使う
3と4の方法では、背景色を画面の背景と同じ色(サンプルでは白)に設定して実行します。 万年筆が消えたら、あらたに【文字入れ】で万年筆を入力して i の点とペン先が重なる位置にドラッグします。 |
9) |
Gimaに移り、【コマの挿入貼り付け】をします。 |
10) |
JTrimに戻り、【元に戻す】で万年筆が消えた状態まで戻ります。 直前に書いた i の点を消します。 【文字入れ】で万年筆を入力し、最後の文字 O の書き終わりの位置までドラッグして「OK」します。 最後から3コマ目が完成しました! コピーします。 Gimaに移って【コマの挿入貼り付け】→【透過色の使用】にチェックを入れます。 |
11) |
大体の手順がつかめたでしょうか? 1)【元に戻す】で 万年筆が消えるまで戻る 2)直前のコマで書いた文字部分を消す 3)【文字入れ」で万年筆を入れて色を塗る 細かい部分を消す時に範囲選択がうまくできない場合は、【ズームイン】ボタンを押して 画面を拡大して作業をすると楽です。 うまく消せない場合は無理せずに、消しゴムツールがあるソフトを併用しましょう。 8)〜11)の手順を参考にしてコマ画像を作り Giamに貼り付けていきます。 |
12) |
いよいよスタートのコマまできました。 完成したコマ画像をコピーします。 |
13) |
Gimaに移り、【コマの挿入貼り付け】→【透過色の使用】にチェックを入れます。 全てのコマが入り、アニメ作成の準備ができました。
<参考> |
14) |
【全部選択】をクリック、【ウェイト】と【消去手段】を設定します。 |
15) |
必要に応じてコマごとのウェイトを変更します。 ・i の点のコマ ⇒ 50 ・O の書き終わりコマ ⇒ 50 ・M のコマの一部 ⇒ 20 それぞれコマを選択して数値を変えます。 |
16) |
ツールバーの「ビュー」ボタン を押してプレビューしてみましょう。 白を透過する場合は、ビュー画面で【背景色】を白以外に設定すると透過が確認できます。 |
17) |
動きを確認したら View画面を閉じ、名前を付けて保存します。
<参考>
1)最後のコマをダブルクリック |
18) |
サンプル作品に使った万年筆の他に、アニメ署名に使えそうな絵フォントを探してみました。 |
文字入れの【縦書き】を使って筆記用具の向きを変えてみましょう。
春らしい写真にセットすれば、写真の上で習字を書いているように見えます。
1) |
基本的な作成手順は↑と同じで、はじめに署名文字を入力します。 今回は筆記用具が右と下にくるので、文字は画面の左上に置きます。 |
2) |
フォントで筆を入力し、春の書き終わりまでドラッグします。 【文字入れ】の設定です。 |
3) |
万年筆のアニメ署名と同じように、終わりのから文字を消しながら1コマづつ作り、Giamにセットします。 |
4) |
書き始めのコマまできました。
このあとは万年筆と同じ手順でアニメにします。 |
5) |
完成しました! (21コマ 約 30KB)
左のアニメをGiamの画面にドラッグすれば、各コマ画像と設定が確認できます。 |
6) |
完成したアニメに春の写真をセットしてみました。 セットする手順は 「写真の上でアニメを動かそう」 を参照してください。 |