加工バナー


加工サンプルの 「はみ出し加工 作品1」 の 作成手順です

カード1


額縁から画像の一部がはみ出しているトリックアートです。
「座標指定切り抜き」と「合成」の使い方に慣れていただける加工です。

1)
画像 1

クリックで拡大します。↑
ダウンロードして練習用にお使いください。

元画像を開き、加工用にリサイズ、切り抜きをします。
 ( サンプルは 480×360 で作成してあります)

この加工は画像の選択が大事なポイントになります。

まず、はみ出させるのに適した部分があること。
また、合成する際にはみ出し部分の背景を塗りつぶすので、 サンプルのようにバックがあまりゴチャゴチャしていなくて、はみ出す部分と背景の境目がはっきりしている画像を選ぶと作業が楽です。

2)
画像 2

画像 3

背景色が白以外の場合は、白に設定しておきます。

はみ出し部分以外をドラッグで範囲選択します。
「イメージ」→「座標指定切り抜き」を選択し、表示される座標の位置を確認しメモしておきます。

サンプルの場合は左から87pxの位置がはみ出し部分の境界線になることがわかります。
(はみ出す部分が上・下・右の場合も、それぞれの場合に応じた境界線の位置を確認しておきましょう)

 ・左にはみ出す場合  【座標1】の x値
 ・右にはみ出す場合  【座標2】の x値
 ・上にはみ出す場合  【座標1】の y値
 ・下にはみ出す場合  【座標2】の y値

ダイアログボックスは「OK」しないで ×で閉じます。
選択枠がそのまま残ります。

<参考>
【座標1】は選択枠の左上の位置、【座標2】は右下の位置です。
x は横位置、y は縦位置の座標になります。

3)
画面 1
画像 4

「編集」→「切り取り」を選択します。
選択範囲が切り取られ、クリップボードにコピーされます。

こちらを 「画面1」とします。
4)
画面 2
画像 5

JTrimをもう1つ立ち上げ、「編集」→「貼り付け」を選択します。
切り取った画像が貼り付きました。
 (横サイズは、480から87を引いた数になっています)

こちらを 「画面2」とします。
5)
画像 6
画面2で、以下のように立体枠加工をします。

【1回目】
 ・太さ⇒25、「凹ませる」にチェック

【2回目】
 ・太さ⇒20、「スムース」にチェック

【3回目】
 ・太さ⇒10、「凹ませる」にチェック

【4回目】
 ・太さ⇒8、「スムース」にチェック

6)
画像 7

「イメージ」→「余白作成」で、左に87の白い余白を作成します。

切り取る前と同じ 480×360のサイズになりました。
7)
画面 1
画像 8
画面1に戻ります。

画面2で、切り取った画像の内側に太さ25pxの立体枠加工をしたので、 枠をまたいで蝶の羽をはみ出させるためには、右に25px 蝶の羽を足す必要があります。

8)
画像 9

画像 11

画像 41
「元に戻す」で最初の画像まで戻ります。

「イメージ」→「座標指定切り抜き」を選択し、以下のように設定します。

画像 37

座標1のx値は、87に枠の幅25+α を加えた数です。

ダイアログボックスは「OK」しないで ×で閉じます。

次に「編集」→「切り取り」で選択範囲を切り取ります。
 (切り取り後はクリックで選択を解除)

このあと、はみ出し部分の背景を白で塗りつぶすので なるべく塗る範囲が少なくてすむように はみ出し部分以外を「ドラッグで選択→切り取り」で白にしておくと次の作業が楽です。

<参考>
座標1のx値は 枠の幅ちょうどではなく、少し多い数を加えて設定しておくと安心です。
ちょうどの数を足して座標指定すると、合成時に境界線が残ってしまうことがあるからです。

9)
画像 12

画像 13

ここで作成した白背景の合成用画像は、BMPで保存しておくと便利です。

「編集」→「塗りつぶし」で、左ボタンに白を設定します。
背景が1色ではないので「許容範囲」を調整しながら白で塗りつぶします。
サンプルの場合は、許容範囲を15ぐらいに設定すると、1度で羽の周囲をほとんど塗りつぶすことができます。
残った部分も次々に塗っていきます。

画像 14

塗りつぶしが終わったら、コピーします

<参考>
「許容範囲」とは、指定した色とどのくらい近い色まで塗りつぶすかを指定するものです。
許容範囲の数値によっては画像の中まで塗られてしまうので、画像ごとに適当な数値を設定する必要があります。 必要以上に塗りつぶされてしまった場合は、戻って数値を設定し直しましょう。

細かい部分が塗れずに残ってしまう場合は、画面を拡大してピクセル単位で塗るか、「白い部分を範囲選択→ドラッグでコピー」の操作で修正しましょう。
はみ出し部分と背景の色の関係で どうしても塗りつぶしがうまくいかない場合は、 フォントの●や■を使って白く塗りつぶしていく方法も効果的です。

10)
画面 2
画像 15
画面2に移ります。

「編集」→「合成」で、以下のように設定し「OK」します。

  ・「クリップボードから入力」にチェック
  ・「暗い画素優先」にチェック

蝶の羽と立体枠が合成される場所では、部分的に枠の暗い画素が出てしまいました。
これでは枠から羽がはみ出している感じが出ません。

11)
画面 1 画像 24

画像 23
画面1に戻ります。

はみ出し部分以外の背景を、今度は黒にします。
「座標指定切り抜き」で、最初に はみ出し部分を指定した時と同じ設定にします。

画像 3

ダイアログボックスは「OK」しないで ×で閉じます。
選択枠がそのまま残ります。

次に選択範囲の白い背景を黒で塗りつぶします。
 (羽との境目に白が残らないように許容範囲を調整)

クリックで選択を解除してから画面1を コピーします
12)
画面 2
画像 17
再び、画面2に移ります。

「編集」→「合成」で以下のように設定し「OK」します。

  ・「クリップボードから入力」にチェック
  ・「明るい画素優先」にチェック

蝶の羽が見事に枠の前に はみ出しました!
明るい画素を優先することで、 羽よりも暗くて出てしまっていた立体枠の画素が優先されなくなったためです。
羽の左側にある余白は必要ないので、気になる場合は余白以外をドラッグで範囲選択して切り抜きます。

13)
画像 18
は〜い、完成です!


<参考>
背景に色がついている画面では、はみ出し部分の背景の白が邪魔になってしまいます。 GIFで保存して背景を透過する方法もありますが、サンプルのようにグラデーションが入っている画像では GIFで保存すると画像の劣化が かなり目立ってしまいます。 できれば、背景色と同じ色で塗りつぶすほうが いいでしょう。

ページ上のサンプルは壁紙と同系色で塗りつぶすことにより、はみ出し部分の背景が 目立たないようにしてあります。






「はみ出し加工 作品2」 の作成手順です

作品 2


1)
画面 2
画像 5

作品1の 4)の状態までは全く同じ手順です。

ここから、作品2では画像の外側に額縁を作成します。
2)
画面 2
画面2で、以下の手順で額縁を作成します。

【1回目】
 ・余白作成   大きさ⇒2 色⇒グレー
 ・立体枠     太さ⇒1 「凹ませる」にチェック

【2回目】
 ・余白作成   大きさ⇒1 色⇒同じ
 ・立体枠     太さ⇒1 「スムース」にチェック

  ここでコピーをしておく

【3回目】
 ・余白作成   大きさ⇒25 色⇒同じ
 ・立体枠     太さ⇒8 両方にチェック

  「加工」→「ノイズ付加」でノイズを50入れる
  「編集」→「合成貼り付け」で元の位置に戻す

【4回目】
 ・余白作成   大きさ⇒5 色⇒同じ
 ・立体枠     太さ⇒2 「スムース」にチェック

【5回目】
 ・余白作成   大きさ⇒7 色⇒同じ
 ・立体枠     太さ⇒4 「スムース」にチェック

額縁の幅は 余白の合計40です。(2+1+25+5+7=40)
3)
画像 20

左に47pxの白い余白を入れます。
 (87から額縁の幅40を引いた数になります)

画像 26

横サイズは元画像に額縁の幅40pxを加えた520pxに、縦サイズは40×2を加えた440pxになりました。

4)
画面 1
画像 8

画像 39

画面1に戻ります。
最初の画面まで戻ってから、座標指定で切り取り線を87px+α に指定して切り取ります。(背景色は白)

作品1と同じ手順で、羽以外は白で塗りつぶします。

<参考>
作品1の 9)で作成した白背景の合成用画像を保存してある場合は それを開いて、87px+α の位置で座標指定し切り取れば、簡単に作成できます。(背景色は白)

画像 24
5)
画像 28

上・下・右に額縁の幅と同じ40pxの余白を作成します。

画像 26

画面2と同じサイズになりました。
この画面を コピーします

6)
画面 2
画像 29
画面2に移ります。

「編集」→「合成」で、以下のように設定し「OK」します。

  ・「クリップボードから入力」にチェック
  ・「暗い画素優先」にチェック

蝶の羽と立体枠が合成される部分に枠の暗い画素が出てしまいました。

7)
画面 1 画像 32

画像 33
画面1に戻ります。

今度は、はみ出し部分以外の背景が黒の合成用画像を作りますが、切り取った画像の外側に40pxの額縁を作成したので、塗りつぶし範囲を左に40px広げる必要があります。

「座標指定切り抜き」で、以下のように設定します。

画像 31

座標1のx値は 切り取り線の座標87から枠の幅40を引いた数になります。

ダイアログボックスは「OK」しないで ×で閉じます。
選択枠がそのまま残ります。

選択範囲の白い背景を黒で塗りつぶします。
 (羽との境目に白が残らないように許容範囲を調整)

クリックで選択を解除してから画面1を コピーします
8)
画面 2
画像 34
画面2に移ります。

「編集」→「合成」で、以下のように設定し「OK」します。

  ・「クリップボードから入力」にチェック
  ・「明るい画素優先」にチェック

隠れていた羽の部分も はみ出しました。

作品1と同じく、塗りつぶしによって左にできた余白は必要ないので、余白以外を範囲選択して切り抜きます。

9)
画像 35
は〜い、完成です!

<参考>
はみ出す部分と額縁の色の明暗によっては、白背景(暗い画素優先)か黒背景(明るい画素優)のどちらか一方だけの合成で「はみ出し」が完成する場合もあります。
白背景、黒背景の両方での合成は、どの画像でもOKな方法です。




=*= ちょこっと応用 =*=

画像 0

切り取った画像の内側に「角丸切り抜き」で透明枠を入れて合成しました。
1回の合成で完成する例です。


1)
画像 37

作品1の4)の場面で、以下のような設定で「角丸切り抜き」を実行します。

画像 36

(枠の透明度は画像に合わせて調整してください)

2)
画像 38
左に 87pxの白い余白を作成します。
3)
画像 40

作品1の 9)で作成した白背景の画像を開いてコピーし「暗い画素優先」で合成します。

1回の合成で「はみ出し」が完成しました!




「トリックアート」は、はみ出し部分が効果的な写真を選ぶのがポイントです。
主に使用する 座標指定切り抜き、塗りつぶし、合成については
JTrim Ring の他サイトでも詳しく解説されていますので 参考にしてください。


Tutorial TOP


Copyright © We Love JTrim. All Rights Reserved
inserted by FC2 system